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第28回生協大会
子どもたちの未来と共生社会を考えるPART2
~つながりと居場所をもとめて~
を開催しました

【2018.02.22 更新】

2018年2月17日、奈良ロイヤルホテルにて、第28回生協大会を開催しました。昨年に引き続き「子どもたちの未来と共生社会を考える」をテーマに、3人の方の講演・報告を聴きました。
開催にあたっては奈良県、奈良市、奈良県教育委員会 奈良市教育委員会、奈良県社会福祉協議会の後援とご協力をいただき、当日は生協組合員・役職員の他、行政やNPO,諸団体からの参加があり会場にはあわせて約100人が、つながりと居場所のある地域社会づくりについて学び考える機会となりました。

森宏之県連会長あいさつの後、ご臨席された佐藤啓参議院議員が、全てのこどもたちに等しく希望とチャンスがある社会づくりの意義について述べられました。また桝田斉志奈良県くらし創造部長からもごあいさつをいただき、安全で安心な暮らしとまちづくりを目指す生協の活動への期待のことばを頂戴しました。

一つ目の講演で、NPO法人山科醍醐こどものひろば理事長の村井琢哉氏が、ご自身の団体の活動を紹介しながら、子どもたちが直面する困難とそれに寄り添うことの大切さについて話されました。「困っていることは他人に見せないから周りから見えづらい。それぞれの子どもたちが未来に向かって『今』を丁寧に生きなおすことができる環境をつくっていくことが必要」として、こども食堂などの地域支援団体と、議員や行政諸機関、メディア関係など多様な地域主体が連携し、直接的な支援や政策提言、課題を可視化していくことなどを呼びかけられました。
次に朝日新聞大阪本社生活文化部の中塚久美子氏が、約10年にわたり子どもの貧困問題を取材してきた経験から、世帯収入と子どもの教育状況や学力などの関係、ひとり親家庭の困難な現状などをデータを用いて示されました。また民間で広がってきた地域での支援の取り組み事例も紹介され、支援法は成立しても簡単に施策がすすまない状況もあるので、直接的な支援活動とともに、問題意識をもってアクションしていくことも大切である、と話されました。
最後に奈良県スクールソーシャルワーカーの谷緑氏が、活動内容と役割について報告されました。スクールソーシャルワーカーは「家庭や学校、地域など子どもをとりまく状況に働きかけて健やかな子どもの自立を支援する社会福祉の専門職」であり、孤独にならない支援、つながりづくりという重要な役割を担っています。しかし学校などへの配置もあまり進んでいないのが現状で、これから定着させていくことが必要ということです。

参加者からは「子どもの貧困は家庭で解決できることではなく、日本の問題と知った。何ができるか考えていく必要を改めて感じた。」「安心、安全、人としてお互い尊重しあえる社会はしくみつくりが大変重要。ソーシャルワーカーのような『つなぐ』役目を担っている方が多くなるよう支援したい。」「周囲のことに思いやりをもって関心を向けることが大切。」などの感想が寄せられました。

森宏之奈良県生協連会長佐藤啓参議院議員

桝田斉志奈良県くらし創造部部長

講演Ⅰ 村井琢哉氏講演Ⅱ 中塚久美子氏

報告 谷緑氏

奈良県生活協同組合連合会

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