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奈良県内の再エネ施設見学会を開催しました

【2017.10.16 更新】

つくばね発電所
10月13日(金)奈良県生協連主催で、奈良県内の再生可能エネルギー関連の企業や施設の見学会を実施しました。会員生協から大学生協の学生も参加し、8名が参加しました。
今年4月に稼働開始した集成材を製造する(株)吉銘の奈良県初の木質ペレット製
造現場(田原本工場)、昨年夏に稼働した南奈良総合医療センターの木質ペレットボイラーによる病院内への温水供給設備、そして今年7月に稼働した「つくばね発電所」を見学させていただきました。
奈良県内では、ペレットストーブの導入が県を中心に進められていますが、ペレッ
トは県外から購入されています。奈良県産の木質ペレットが熱望されて、平成28年度緑の産業再生プロジェクトとして、集成材を専門に製造する(株)吉銘が作ることに至ったようです。1時間0.75~1.5t、一日約8t製造する能力があるそうです。しかし、奈良県産の集成材用の材料はあまりないのが現状のようです。生木からペレットをつくるには、十分に乾燥させる必要があり、木質バイオマス利用が少しずつ進められていますが、まだまだ課題があることを実感しました。
 (株)吉銘でつくられた奈良県産木質ペレットは、大淀町にある南奈良総合医療センターに運ばれ、主に病院内の給食用や病室やトイレで利用する温水のために、ペレットボイラーで燃焼されています。1日190kgの木質ペレットが消費され、夜間用に併用している重油ボイラーでの重油使用量の削減とCO2排出量の削減に貢献しています。
つくばね発電所では、2013年から準備を始め、4年越しで完成に至りました。ター
ビン建屋と取水口を見学しました。落差105m 最大使用水量0.1㎥/秒。出力82kW。年間発電量は624MWh(62.4万kWh)100軒分の電気使用量をまかなえるそうです。今後は環境教育の場として、つくばね発電所周辺の活用を検討していくそうです。

<(株)吉銘 田原本工場 木質ペレット製造現場>

集成材の材料の国産材と外材比率は5:5 .国産材は九州・四国産が多い。
製材し、節や割れを取り除いた板(ラミナー)を接着剤で張り合わせて角材をつくる。表面を削ったり加工する際の木屑を使用して、一部を木質ペレット製造器にてペレットを製造。奈良県産のヒノキを板(ラミナー)で納入し、削りかすができれば、奈良県産木質ペレットはできる。

木質ペレット製造器 あたりはヒノキのにおいできたペレット

<南奈良総合医療センター 木質ペレットボイラー>

木質ペレット用のサイロ 8㎥ペレットボイラー

炉内貯湯漕 右は重油用ボイラー

<つくばね発電所>

チェコ製シンク社クロスフロー水車取水口 旧小(おむら)区の簡易水道の取水口の堰を利用

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